第19回<昭和22年>選抜中等学校野球大会

<1回戦> 田辺中 22-2 富田中
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
田辺中 0 6 9 0 1 2 0 0 4 22
富田中 0 0 0 0 1 0 0 1 0 2
<1回戦> 和歌山中 1-9 享栄商
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
和歌山中 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1
享栄商 3 0 2 2 0 2 0 2 × 9
<2回戦> 桐生中 10-2 海草中
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
桐生中 3 4 1 0 0 1 0 0 1 10
海草中 0 0 0 0 0 0 0 2 0 2

 立ち上がり第1球を先頭打者・川端に本塁打を浴び動揺し、試合巧者振りに1、2回忽ち大量得点を奪われて勝敗を決した。

<2回戦> 田辺中 3-4 城東中
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11
田辺中 2 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 3
城東中 0 0 2 0 1 0 0 0 0 0 1 4

 実力伯仲の両軍は前半の波乱より3-3のまま必死の攻防戦を展開したが11回裏、城東の追撃遂に成り国則・井上走者の時、前田左翼前に殊勲打を放ち国則を決勝点に迎えた。田辺が城東・前田投手の速球を警戒して全員バットを極端に短くもたせ当て主義に出て敵失を待つ攻法は前半しばしば成功したかに見えたが、この消極的戦法は地力を発揮し得ぬ結果に終わった。