第56回<昭和59年>選抜高等学校野球大会

<1回戦> 都城 4-2 和歌山工
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
都城 0 2 0 0 0 0 0 0 0 2 4
和歌山工 0 0 0 1 0 0 0 0 1 0 2

 9回裏二死二塁に和歌山工・中林が右翼線にポトリと落ちる同点二塁打を打って延長戦に入った。追いつかれた都城は10回二死から安藤が死球で出塁、すぐ盗塁を決めたあと田中が右翼手の頭上を破る三塁打で1点。続く山元の三ゴロが失策を誘って2点差として試合を決めた。
 186センチの大型左腕として評判の田口と168センチと小柄な2年生左腕・森岡の投げ合いで始まったが、都城は2回一死後、田口が二塁失で出塁、黒島右前打、林田が左中間に二塁打して1点、さらに隅崎がスクイズを決めて効率よく2点を先取した。和歌山工は4回二死後、四球の金光が二盗、中林が中前適時打で1点差としたが7回、先頭の上田が右中間に三塁打、森岡のスクイズが投前に小飛球となって併殺、なかなか1点を返せなかったのが最後まで響いた。しかし制球の甘い田口を積極的に攻め都城を上回る安打を放った打線と森岡のリズムのある投球は光った。