全国大会中止される。

昭和16年7月、日支事変益々拡大し、独ソ開戦に発展して世界大戦の様相を呈するに及び太平洋戦争史で有名な7月2日御前会議の結果、大軍を満州へ動員すること。南仏進駐など臨戦対制に入ることを決定、このため文部省は7月15日に至りスポーツ団体代表を集めて学徒の足止め、県外試合の禁止、県外の合宿の中止などを発表、既に各地で予選を始めていたが全国大会中止されるに至った。
(昭和16年8月~20年8月まで第二次大戦で中断される。)

<決勝>

大会規定(満19歳以上出場不可)により真田投手を欠いた海草中は危ぶまれたが、加賀投手を攻略して着々と得点を加え守っては辻速成投手好投で予想を裏切り海草中勝つ。1回海草中一死後、水田四球、森本左中間安打、加茂三振後、辻源右翼右に安打して水田を迎え1点を先行した。和歌山中は真田なき海草中を軽く見て1点の先行を許したのに焦り出し、僅か5回無死満塁から松浦三匍後、加賀死球で押し出しの1点、和中投匍後、岩橋の内野安打に1点追加、更に6回二死満塁から松浦の投触安打に1点を返しその差2点と迫ったが、海草中の斗志に圧せられ後半振るわず、7回海草中・森本、加茂、高橋の3安打と犠飛と併殺を企てた野手の暴投で3点を追加され勝敗を決した。

二次予選<8月3日~4日>

従来と異なり、奈良県の他に三重県代表も加えて行われた。
速成の辻投手出来悪くかなり打ち込まれたが、海草中は左投手の沖村から1,2回7安打を奪い5点リード、辻投手を助けて制勝した。

<決勝>

1回2走者を置いて加茂の右翼安打に因る先制の1点のまま、決定打を欠いて苦しい試合を進めたが、7回辻原の三塁打などで4点を加え勝敗を決した。辻投手の出来も昨日と打って変わり危な気なく立派に重責を果した。