第3回<大正6年>全国中等学校野球選手権大会

予選紀和大会

<予選> 和歌山中 22-0 高野山中
<紀和決勝> 和歌山中 24-0 奈良師範
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
奈良師範 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
和歌山中 3 2 3 0 0 7 0 9 × 24

 奈良勢は無安打。三振13、守っては失策21の成績で示す通り実力において問題とならず和歌山中は悠々大勝した。

全国大会 

<1回戦> 和歌山中 0-1 京都一中
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
京都一中 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1
和歌山中 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

 投手戦に終始し和歌山中は3回の得点機を逸した他振わず、これに反し京都一中は7回赤座二遊間安打に出てバントで二進後、投手の2塁牽制暴投に長駆生還、決勝の1点を挙げた。この年、敗者復活規定を採用した為、和歌山中は愛知一中と再び対戦。

<敗者復活戦> 和歌山中 0-1 愛知一中
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
和歌山中 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
愛知一中 1 0 0 0 0 0 0 0 × 1

 和歌山中は愛知・長谷川投手を打ち込めず終始得点のチャンスがなかったが、愛知は1回二死後、長谷川左翼三塁打を放ち小島の適時安打に1点先行した。その後6、7回にも好機を作り押し気味に試合を進め、一方和歌山中・谷口投手も得意のカーブで健斗し3安打、10三振をとり最後まで追加点を許さなかったが味方の打撃不振で惜敗した。