大会直前県下を襲った豪雨のため、未曾有の大水害を被り交通機関不通となって危ぶまれたが万難を排して開催、田辺など海路を渡って来和したが吉備高は被害甚大、選手の家庭にも羅災者があって棄権、日高川大氾濫で最大の被害を被った日高高は父兄の理解と激励に励まされ出場し元気一杯活躍。

<準決勝>

向陽立ち上りよく攻め二死一、二塁に中谷左越大三塁打を放ち堂々2者を迎え向陽の意気上る。川端投手は余りに好球を揃え過ぎた。海南3回裏、無死で山東二塁打し一死後淡路のスクイズ成功して1点を返す。向陽は4回無死安打に出たが二盗失敗、5回にも二死満塁となりながら無為一方向陽坂田投手はサイドスローを交えて外角低目をつく直球とカーブがよく決まり向陽押し気味に見えた。反撃する海南は6回裏、一死2安打に走者を出すや、向陽は一死満塁となり捕手逸球に勝ち越し点を挙げ、その裏から再度坂田をプレートに送ったのが一応成功し最終回を迎えたが、海南先頭打者、土屋遊越安打し筒井の絶好のバントで土屋二塁に達しながらオーバーランして惜しくもアウト。しかし筒井俄然三盗し投手暴投に再度坂田をプレートに送ったのが一応成功し最終回を迎えたが、海南先頭打者、土屋遊越安打し筒井の絶好のバントで土屋二塁に達しながらオーバーランして惜しくもアウト。しかし筒井俄然三盗し投手暴投に再度同点となり延長戦に持ち込む。向陽は10回表、二死ながら中谷右前安打し栗栖左越三塁打を放ち決勝点を挙げ遂に強豪海南を降ろした。流石にこの試合準決勝にふさわしく好試合だった。桐蔭笹本は意表をつく直球を大胆に投げ込み悠々ピッチングを示したのに反し日高土屋は制球力無く苦しい投球であった。桐蔭の1回田中四球、捕手失で二進、一死後、連続安打で先制点を挙げさらに3回二死後から大浦の左前安打で1点、4回にも原田中前安打、二盗した後田中の二塁打で1点と着々と得点を重ね6回2安打、一塁失と盗塁、捕手エラーを織りまぜて3点を入れ大勢を決した。一方日高は笹本を攻略できず2点を返しただけに終わった。

<決勝>

2回向陽二出川テキサス性安打を放ち野手の動作緩慢に乗じ一挙に二進、中谷四球栗栖のバントで二、三進し大垣内のスクイズで1点、中島はスクイズ失敗して中谷狭殺されたが先取点を挙げ意気揚がる。3回にも好機あったが入いらず、その裏桐蔭奮起して一死後、福田右越三塁打し田中の左邪飛に本塁をついて同点、向陽も4回二死満塁に死球を得て押し出し再度リードを奪った。向陽坂田は滑り出し上出来でなく前途を危ぶまれたが先取点に気をよくして好投し桐蔭笹本はサイドスローに苦心の投球を続けたが前半7安打を浴び毎回走者を出して脅かされた。
後半に入り向陽攻撃の手を緩めず押し気味で桐蔭1点の奪回に苦心したが3安打に押えられた3回以降殆どチャンスなく結局押し出し点が物をいって向陽初の優勝を遂げた。

<紀和決勝>

スコアーの開いた程の実力の差は認められずむしろ向陽は前半押し気味だったのに田原投手を打ち込めず殊に2回無死満塁に得点するに至らなかったのであせりが見られた。一方、御所実は4回迎えた無死満塁の好機に無造作に投げた第一球を島村が前進守備の二塁手の左を痛烈に抜いて均衡を破り更に田原の三塁打と野手失で矢継ぎ早に攻め立て大量得点を挙げその蓋然性儘押し切った。この坂田投手を退けたのも結果からみて稍々早きに過ぎた嫌いがあり中堅手が間に合わぬのに三塁に送球後逸するなど混乱したのは遺憾であった。

全国大会

<準決勝>

新宮前岡はインドロ、田辺岩本はアウトカーブを決め球に息詰まる投手戦を展開した。双方共先取点を狙って焦り気味、ボールに手を出していた。延長戦となって11回まで双方三塁を踏む者なく12回田辺一死走者二、三塁の絶好機を迎えたが橋本、岩本凡退フイにした。
これに対し新宮は13回岡田卓内野安打、バントに送られ二死後長嶋、由谷、庵野がいずれも高目の直球をたたいて二塁打3本を集中し一挙に3点を入れ勝利を不動にした。岩本は終始健斗したが頼む打線が無安打では到底勝ち目はなかった。

串本福島投手は連投の為かスピードが落ち県和商は2回2安打を放ち1点をリード、更に6回1四球1安打で1点、8回には梶の二塁打と敵失でだめ押しの1点を加えそのまま押し切った。串本のチャンスは5回一死後走者一、三塁の時でスクイズ失敗で好機を逸したのが、この試合の山だった。9回二死後、3安打で1点を返したものの時既に遅く及ばなかった。串本は、福島投手が不調で加うるに7安打が散発に終わったのは不運であった。

<決勝>

新宮前岡はこの日、直球に威力なくドロップを武器に県和商打線に対したが県和商は選球悪く焦り気味でボールに手を出した嫌いがあった。県和商堀内は決め球を持たぬため苦心の投球を続けた。2回新宮長嶋中前安打、バントに進み前岡四球後、清水の中前安打に1点得。6回二死三塁に迫ったが庵野遊匍に入らず、一方県和商2回二死後、椎崎二塁打したが後続なく5回にも高松左前安打したが二盗に失敗。8回無死増田左前安打に出て二盗、色めいたが椎崎3度バント失敗、高松、西川凡退して好機を逸して敗退した。県和商8回の送りバントを悉く失敗したのが直接の敗因といえよう。

<紀和決勝>

新宮前岡は慎重な投球を続け攻めては1,4回に安打を集中して前半で試合を決めた。1回には岡田卓四球、岡田守の三塁打と長嶋のスクイズで2点を先行。4回長嶋の安打に始まり打順一巡する猛攻を加えて3点を追加した。高田は前岡のインドロに悩まされ5回2個の四球を足場に1点。7回には坂本の本塁打で1点を返したが及ばなかった。高田は2回無死で木南が捕手けん制球に刺され7回にも福田が一死後、二盗に失敗するなど得点の開きを考えない無謀な走塁で好機をつぶした。